心療内科・精神科・
リワークプログラム(復職支援)・産業医
心療内科・精神科・リワークプログラム(復職支援)・産業医
リワークプログラム
1ヶ月程度から利用できるプログラムがあります
「リワークプログラム」とは、うつ病などのメンタル不調によって休職中のビジネスパーソンのための、職場復帰支援プログラムです。
当院では、「通勤訓練コース」と「リワーク標準コース」の2種類のコースをご用意し、休職期間や利用目的に合わせてお選びいただけます。
プログラム概要
通勤訓練コース
復職に向けて生活リズムを整え、働く感覚を取り戻すのを目的としたコースです。
約1か月間、職場で必要なスキル(資格など)の勉強を自習しながら、安定して通所し作業に集中できる状態が整っているかを確認することで、復帰への不安な気持ちを解消していきます。
休職の経緯の振り返りや再休職予防について、ミニレポートも作成します。
通所が安定していれば、標準コースのグループワークにも一部参加可能です。
週3日通所から開始し、通所日数を徐々に増やしていきます。
通勤訓練コース
週3日(1週間)
- 共通課題
週4日(1週間)
- スキル課題(個人作業)
- グループワーク
週5日(2週間)
- スキル課題
- 振り返りレポート作成
- グループワーク
週3日(1週間)
- 共通課題
週4日(1週間)
- スキル課題(個人作業)
- グループワーク
週5日(2週間)
- スキル課題
- 振り返りレポート作成作成
- グループワーク
リワーク標準コース
休職の経緯を振り返り、再休職予防を目指していくリワークの標準コースです。
集団認知行動療法(CBT)やアサーションスキルを学ぶプログラムで、自分自身を振り返り、ストレス対処のスキルを高めていきます。
グループワークでは、他者と協力して業務を進める感覚を取り戻したり、休職当事者だからこそ共感できる悩みについて話し合えます。
各種プログラムと、スタッフとの面談を通して、休職の経緯や再休職予防策を練っていきます。
再休職予防レポートにまとめ、復職後に活用できるように準備していきます。
週2日通所から開始し、通所日数を徐々に増やしていきます。
最短4ヶ月から利用が可能ですが、利用期間はグループワークおよび教育プログラムの開催タイミングや各自のプログラムの進捗によって異なります。
標準コース
週2日(1~2週間)
- 共通課題
- テーマ学習
週3日(1〜3週間)
- スキル課題(個人作業)
- グループワーク
週4日(1〜4週間)
- スキル課題
- グループワーク
- 教育プログラム
週5日(2ヶ月)
- スキル課題
- グループワーク
- 教育プログラム
- 再休職予防レポート
週2日(1~2週間)
- 共通課題
- テーマ学習
週3日(1〜3週間)
- スキル課題(個人作業)
- グループワーク
週4日(1〜4週間)
- スキル課題
- グループワーク
- 教育プログラム
週5日(2ヶ月)
- スキル課題
- グループワーク
- 教育プログラム
- 再休職予防レポート
再休職予防レポートとは
うつ病の再発率は約60%と非常に高いと言われています。また、休職を繰り返すごとに再発率は高まります。 リワーク標準コースでは「再休職予防レポート」を作成し、復職の実現だけでなく再休職の予防を目指しています。
「再休職予防レポート」は復職後辛くなった時や対処に迷った時に読み返すのに役立ちます。作成したレポートを読むことで、ご自身の不調のサインに気づいて対処し、不調の波を小さくしていくことを目指します。
再休職予防レポート 作成のステップ
個人課題
①疾病理解 ご自身の病気や薬についての理解を深めます
特に不調になりかけたときのご自身のサインをしっかり把握し、今後不調を感じたときに早めに対処できることを目指します。
②休職の経緯 何をストレスと感じていたのかを振り返ります
認知行動療法をベースに、出来事、気分、自動思考、行動を洗い出し、職場でのストレスや休職につながったきっかけを整理します。
③考え方や行動の傾向 不調につながる悪循環を見つけます
②で洗い出した内容から、考え方の傾向や行動の傾向を探し、不調に至るパターンや悪循環を洗い出します。
④対策 不調の悪循環から抜け出すための対策を立てます
③で見つかった悪循環に陥らないようにするための予防策、悪循環から早く抜け出すための対策を検討します。考え方・捉え方の工夫や行動上の工夫を、すぐに実践できるよう計画します。
再休職予防レポート
個人課題の①~④のステップから必要事項を抜粋し、復職後も読み返せるレポートとしてまとめます
申し込みから開始までの流れ
申込フォーム入力
入力後は当院からのメールをお待ちください
申込確認
電話にて初診日を調整します
初診
持ち物:保険証、自立支援医療受給者証 主治医が他院の方は情報提供書をお持ちください(可能な限り、初診日に間に合うようにご持参ください)
リワークスタンバイ(外来通院)
週1回の外来通院にてリワークに参加可能な体調であるかをリワーク担当医が確認します
リワーク開始
原則、通勤訓練コースは週3日、リワーク標準コースは週2日から開始します
リワーク参加ご希望の方へ
リワーク参加申し込み方法
リワークに参加ご希望の方は、下記のフォーム よりお申込みください。
りんかい式リワークの特徴
他院に通院中でも主治医変更の必要なし
他の精神科医療機関へ通院中の方でも、主治医を変更せずにご参加いただけます。転医に伴う不安が軽減するので、職場の方からも休職中の社員様に対しリワークを経て復職するよう勧めやすくなります。もちろん、リワーク期間中だけ当院に転医することも、リワーク期間の途中で転医することも可能です。 ※主治医からの紹介状は必須となります。
オフィス環境を想定したプログラム
生活リズムの改善・基礎体力の向上・業務遂行に必要とされる集中力回復を基本として、メンタル不調の再発や再休職予防に取り組むプログラム構成になっています。復職後の業務を想定したオフィスワークをはじめ、再発予防のためのセルフマネジメントトレーニング 、集団認知行動療法(CBT)を実施するほか、ビジネスマナーや職場で必要なアサーションスキルの習得を進めていきます。 ※これらのプログラムはリワーク標準コースを選択された方の場合となります。
レクリエーション的活動のない、オフィス環境を想定したプログラムであることから、会社人事や産業医の勧めで当院を選択される方が多くなってきています。
リワークへの通所が通勤訓練の一環に
日本を代表するオフィス街である丸の内・八重洲、日本橋、銀座、汐留、有楽町、新橋などからのアクセスが良好で、当院リワークへの参加が通勤訓練となります。
職場と連携し経過を見える化
通所中は月1回、自己評価表を作成し、人事面談や産業医面談の際、経過報告の参考にしていただけます。リワーク標準コースの場合は、中間時、終了時のスタッフレポートも作成可能です。
また、復職支援に関わる担当者様向けの説明会も実施しております。
対象となる方
- うつ病などのメンタルヘルス不調によって現在休職中で、参加者本人に復職の意欲があり、会社側も本人のリワーク参加について把握している(又は、今後本人より伝える見込みがある)。
- 他院へ通院中の場合、主治医も参加について承諾しており、診療情報提供書(紹介状)を発行してもらえること(必ずしも主治医の変更は必要ございません)。
- リワーク標準コースをご選択の方は、復職期間までの期間が少なくとも4ヶ月以上残っている。
※終了までの目安は、通勤訓練コースの場合約1ヶ月、リワーク標準コースの場合約4カ月程度となります。あくまで目安ですので、プログラムの進捗や参加状況によって変更になる場合があります。予めご了承ください。
費用
当院のリワークプログラムは健康保険が適応されます。 自立支援医療制度をご利用の場合、1日の自己負担は約700円となります。
※その他、診断書料や処方箋料、心理検査料など別途必要です。
※すでに他院で自立支援医療を利用されている方は、お住まいの自治体などでご確認の上、当院を「デイケア機関」として追加登録する手続きを行ってください。
復職支援に関わる担当者様へ
リワークプログラムは、休職中の方が継続的に参加することで、復職に必要な能力の回復と、再休職を防止するためのリハビリテーションプログラムです。
当院ではスムーズな復職と再休職予防の観点から、職場の方との連携を重視しております。
また、復職に関わる担当者様向けの説明会(事前予約制)を実施しております。
ご希望の場合は下記のお問い合わせフォーム よりご連絡ください。
- 内容:プログラム概要の説明、施設の見学、質疑応答 など
- 曜日:毎週月曜日~金曜日
- 時間:16時より30分ほど
- 方法:基本的には当院へご来院いただき、実施しております。
ご希望の場合はオンラインでの実施も対応しております。