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仕事前に動悸や息苦しくなるのはうつ病のせい?その他の原因との違いや症状を解説

仕事前の動悸や息苦しさに悩む人のイメージ。うつ病やパニック障害との関連を示唆する様子
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「毎朝、仕事に行く前になると胸がバクバクする…」

「職場に近づくにつれて息が苦しくなって、このまま死んでしまうのではと不安になる…」

こんな症状に悩まされていませんか?実は、仕事前の動悸や息苦しさは単なる疲れや体調不良ではなく、うつ病やパニック障害などの精神疾患が隠れている可能性があります。

体の不調は心からのSOSサイン。この記事では、仕事前に感じる動悸や息苦しさの原因と、うつ病との関連性、効果的な対処法までを詳しく解説します。つらい症状を和らげるヒントが見つかるかもしれません。

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目次

仕事になると動悸や息苦しさが起きるのはなぜ?

自律神経の乱れによる動悸や息苦しさのメカニズムを示す図解

仕事前に動悸や息苦しさを感じるのは、体と心が一体となって反応しているサインです。その仕組みを理解することで、症状への対処法も見えてきます。

まず動悸や息苦しさの正体は、主に自律神経系の働きによって引き起こされるものです。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、交感神経は活動時に優位になり、心拍数を上げたり呼吸を速めたりします。一方、副交感神経はリラックス時に優位になり、体の機能を落ち着かせる役割があります。

仕事へのストレスや不安を感じると、脳はそれを「危機」と判断。体が「戦うか逃げるか」のモード(闘争・逃走反応)に入ります。すると、アドレナリンなどのストレスホルモンが分泌され、交感神経が活性化。その結果、心拍数が上がり、呼吸が速くなり、動悸や息苦しさとして感じられるんです。

さらに、このような症状を経験すると「また症状が出たらどうしよう」という不安が生まれ、それがさらなるストレスとなって症状を悪化させる悪循環に陥ることも。この「予期不安」と「身体症状」の悪循環がパニック障害などの特徴でもあります。

仕事前の動悸はうつ病やパニック障害のサインかも

うつ病やパニック障害の身体症状としての動悸を表現したイラスト

仕事前に感じる動悸や息苦しさは、うつ病やパニック障害といった精神疾患のサインであることがあります。

うつ病というと気分の落ち込みや意欲低下といった心の症状をイメージしがちですが、実際には動悸や息苦しさといった身体症状として現れることも。これは「仮面うつ病」と呼ばれることもあり、心の症状が表面化せず、身体の不調として表れるのが特徴です。

特に日本人は精神的な問題を直接表現することに抵抗を感じる傾向があり、無意識のうちに身体症状として表現してしまうことがあるんですね。

パニック障害も仕事前の動悸の原因として考えられます。パニック障害では「予期不安」と呼ばれる、発作が起きるかもしれないという不安が発作を引き起こす悪循環が生じます。仕事という環境が過去にパニック発作を経験した場所だと、そこに向かう途中で症状が出ることが多いです。

適応障害も職場ストレスとの関連が強い疾患です。明確なストレス要因(職場環境など)があり、そのストレスに適応できない状態が続くと、動悸や息苦しさといった身体症状として現れることがあります。

動悸や息苦しさを引き起こす職場環境の特徴

ストレスの多い職場環境と人間関係の緊張を表現した職場の様子

職場環境は私たちの心身の健康に大きな影響を与えます。特に以下のような環境要因が、仕事前の動悸や息苦しさといった症状を引き起こす可能性があります。

人間関係のストレスは最も大きな要因の一つです。上司からの過度なプレッシャーや、同僚との人間関係のこじれ、パワーハラスメントやモラルハラスメントといった問題は、大きな精神的負担となります。「あの人に会うと緊張する」「あの場所に行くと息が詰まる」という感覚は、人間関係のストレスが身体化した症状かもしれません。

業務内容や責任の重さも大きな影響を与えます。過剰な業務量や納期のプレッシャー、自分の能力を超えた責任を任されている状況は、強い不安やストレスを生み出します。特に真面目で完璧主義な人ほど、「できなかったらどうしよう」という不安から動悸や息苦しさを感じやすい傾向があります。

通勤環境も見逃せない要因です。満員電車での長時間通勤は、それだけでも大きな身体的・精神的ストレスになります。また、長時間労働や休憩時間の不足、不規則なシフトなど、働き方自体が自律神経のバランスを崩す原因になることも。

仕事に行く前の動悸や息苦しさをすぐに和らげる方法

深呼吸などのリラクゼーション技法を実践している人物

仕事前の動悸や息苦しさが辛いとき、その場ですぐに試せる対処法をいくつか紹介します。

「腹式呼吸」は最も簡単で効果的な方法です。鼻からゆっくり息を吸い、少し息を止め、口からさらにゆっくり息を吐き出します。お腹に手を当てて、吸うときにお腹が膨らみ、吐くときにお腹がへこむのを意識しましょう。

4-7-8呼吸法」も効果的。4秒かけて息を吸い、7秒間息を止め、8秒かけて吐き出します。また「筋弛緩法」では全身の筋肉に順番に力を入れて、その後一気に力を抜きます。

冷たい水で手首や顔を洗ったり、冷たいタオルを首や額に当てたりするのも交感神経の働きを抑える効果があります。「マインドフルネス」で「今、この瞬間」に意識を集中させたり、どうしても症状が強いときはその場から少し離れて休憩するのも有効です。

これらの方法を日頃から練習しておくと、いざというときに自然と実践できるようになり、不安の悪循環を断ち切るきっかけになります。

動悸や息苦しさを改善する日常生活の見直しポイント

質の高い睡眠や適度な運動など、ストレスに強い生活習慣を送る人

仕事前の動悸や息苦しさを長期的に改善するためには、日々の生活習慣を見直すことが大切です。ここでは特に重要な改善ポイントをご紹介します。

質の高い睡眠で自律神経を整える

質の高い睡眠は自律神経のバランスを整え、ストレス耐性を高める効果があります。毎日同じ時間に起床・就寝する、寝る1時間前はスマホやパソコンの使用を控える、寝室は静かで暗く保つといった工夫が有効です。特に就寝前のブルーライトは睡眠の質を下げる原因になるので注意が必要ですよ。

食事と飲み物の見直し

カフェインは交感神経を刺激するため、コーヒーや緑茶、エナジードリンクなどの摂取を控えめにしましょう。特に午後以降のカフェイン摂取は睡眠の質にも影響します。また、アルコールは一時的にリラックス効果があるように感じますが、実は睡眠の質を下げ、翌日の不安や緊張を高める原因になることも。

バランスの良い食事と水分摂取を心がけ、特にマグネシウムやビタミンB群を含む食品(緑黄色野菜、ナッツ類、魚介類など)を意識的に摂ると良いでしょう。

適度な運動習慣を取り入れる

ウォーキングやヨガ、ストレッチなどの軽い運動は、ストレスホルモンの分泌を抑え、心身のリラックスを促します。特に有酸素運動は脳内の「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンやエンドルフィンの分泌を促進し、気分を安定させる効果があるんです。

ストレス管理法を身につける

趣味や創作活動、自然の中で過ごす時間、友人や家族との交流など、自分なりのストレス発散法を見つけることが重要です。また、マインドフルネス瞑想や呼吸法などのリラクゼーション技法を日常に取り入れることで、ストレス耐性を高めることができます。

動悸や息苦しさで病院に行くべきタイミングと診療科選び

動悸や息苦しさの症状で医師の診察を受けるタイミング

動悸や息苦しさの症状がある場合、適切なタイミングで医療機関を受診することが重要です。

  • 症状が10分以上続く
  • 胸の痛みや圧迫感を伴う
  • 冷や汗、めまい、吐き気などを伴う
  • 日常生活や仕事に支障をきたしている
  • 症状の頻度や強さが増している
  • 自己対処で改善しない

初めて経験する強い症状の場合は、まずは内科や循環器内科を受診して身体的な原因がないか確認するのが望ましいでしょう。身体的な問題が除外された後、心療内科や精神科の受診を検討してください。

初診時には症状の内容や頻度、始まった時期、悪化する状況などを具体的に伝えることが大切です。事前にメモを準備しておくと安心ですよ。

うつ病やパニック障害などの診断がついた場合は、薬物療法と心理療法を組み合わせた治療が行われることが多いです。

職場での対応とメンタルヘルスケアの方法

職場のメンタルヘルスケアと上司や産業医との相談シーンのイラスト

仕事前の動悸や息苦しさに悩んでいる場合、職場での対応も重要です。

まず検討したいのが、症状を職場の誰かに伝えるかどうか。信頼できる上司や同僚に状況を共有することで理解を得られる可能性があります。「最近、仕事前に動悸や息苦しさを感じることがあり、医師の診察を受けています」といった簡潔な伝え方でよいでしょう。

多くの企業には産業医や保健師が配置されており、守秘義務のある環境で相談できます。彼らと相談しながら、通勤時間の調整や業務内容の見直しなど、職場環境の調整によるメンタルヘルスケアを検討してみましょう。小さな変更でも症状の軽減につながることがあります。

症状が重い場合は休職も選択肢の一つ。休職は「逃げ」ではなく、心身の回復のための積極的な治療法です。復職の際には「リワークプログラム」などを利用し、段階的に職場復帰することも考えられます。

一人で抱え込まずに、職場の制度やサポートを積極的に活用しながら、自分のペースで改善を目指していきましょう。

まとめ:仕事前の動悸や息苦しさを乗り越えて心の健康を取り戻すために

心の健康を取り戻し前向きに歩む人物のイメージ。専門家のサポートを受けながら改善していく希望的な様子

仕事前の動悸や息苦しさは、あなたの心と体からの大切なSOSサインです。単なる疲れではなく、うつ病やパニック障害などの精神疾患が隠れている可能性があります。症状に気づいたら、深呼吸などの即効性のある対処法を試しながら、生活習慣の見直しも進めましょう。

一人で抱え込まず、適切なタイミングで医療機関を受診することが回復への第一歩になります。専門家のサポートを受けながら、自分のペースで少しずつ改善を目指していきましょう。

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