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うつ病を診察する時の流れや診断基準、検査・治療方法について解説

「最近、気分が落ち込んで何もやる気がしない」「楽しいはずのことが楽しめない」「疲れがとれず、毎日が辛い」などと感じたことはありませんか?

もしかしたら、それはうつ病の症状かもしれません。

うつ病は現代社会で多くの人が抱える悩みの一つですが、適切な治療を受けることで回復することができる病気です。しかし中には「うつ病かもしれない」と思っても「どのように診察を受ければいいのだろう」「診察ではどのようなことが行われるのだろう」と診察を受ける際に不安に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、うつ病の診察の流れや、診断の基準、診察で行われる検査などについて詳しく解説します。また、うつ病と診断された後の治療方針や過ごし方についてもお伝えします。うつ病について正しく理解し、早期の診察・治療につなげることが、回復への第一歩となります。

目次

うつ病とは

うつ病は、気分障害の一種であり、感情の調節がうまくいかなくなる病気です。うつ病の主な症状は、抑うつ気分と興味や喜びの減退です。抑うつ気分とは、ほとんど一日中、ほとんど毎日続く、著しい気分の落ち込みを指します。興味や喜びの減退は、以前は楽しめていたことに対する興味や喜びが著しく減少することを意味します。

これらの中核症状に加えて、うつ病では、食欲の変化、睡眠障害、精神運動制止または焦燥、疲労感や活力の低下、無価値感や罪責感、思考力や集中力の減退、死についての反復思考などの症状が現れることがあります。これらの症状が2週間以上続き、日常生活に支障をきたす場合、うつ病の可能性が高いとされています。

うつ病は、適切な治療を受けることで回復が可能な病気ですが、放置すると症状が悪化し、社会生活が困難になることもあります。もし、自分や身近な人にうつ病の症状が見られた場合は、早めに専門医に相談することが大切です。

うつ病のセルフチェック

うつ病の症状は人によって異なりますが、以下のような症状がある場合、うつ病の可能性が考えられます。気分の落ち込みや悲しみ、絶望感が続く、以前は楽しめていたことに興味や喜びを感じなくなる、疲れやすく気力がない、集中力が低下し物事に集中できない、食欲の変化(増加または減少)がある、睡眠障害(寝付きが悪い、途中で目が覚める、朝早く目覚めるなど)がある、死について考えることが多くなるなどです。

これらの症状が2週間以上続く場合は、うつ病の可能性があります。セルフチェックだけでは正確な診断はできませんが、早期発見のきっかけになります。より詳しいセルフチェックの方法については以下の記事をご覧ください。

うつ病|初期症状のチェック方法と診断までの方法を解説

うつ病診察の流れ

うつ病の診察は、心療内科や精神科などの専門医療機関で行われます。まず、初診の予約を取る必要があります。予約方法は医療機関によって異なりますが、電話やオンライン予約システムを利用することが一般的です。

初診当日は、受付で問診票の記入を求められます。問診票には、症状や生活状況、既往歴などを記入します。正直に記入することが、適切な診断につながります。

医師との面談では、問診票の内容を基に、より詳細な質問が行われます。症状の種類や程度、いつから症状が現れたか、ストレスの有無などについて尋ねられます。また、家族歴や生活習慣についても聞かれることがあります。

初診の所要時間は、医療機関によって異なりますが、おおむね30分から1時間程度です。診察代は、健康保険が適用されるため、自己負担額は3割程度になります。

うつ病診察時の具体的な診察代や保険適用について、診察費用を抑えるための補助制度について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

うつ病の診察費用の抑え方、保険適用の条件や病院選びのポイントを紹介

うつ病の診断基準

うつ病の診断には、国際的に認められた診断基準が用いられます。代表的なものが、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)とICD-10(国際疾病分類第10版)です。

DSM-5では、以下の症状が2週間以上続き、日常生活に支障をきたしている場合、大うつ病性障害と診断されます。

抑うつ気分、興味や喜びの著しい減退、体重減少または増加、不眠または睡眠過多、精神運動制止または焦燥、疲労感または気力の減退、無価値観または罪責感、思考力や集中力の減退、死についての反復思考のうち、少なくとも5つ以上の症状が認められ、そのうち抑うつ気分または興味・喜びの減退のいずれかが含まれている必要があります。

ICD-10でも、同様の症状が挙げられていますが、診断に必要な症状の数や組み合わせが若干異なります。

うつ病の初期症状は、これらの診断基準を満たさない場合もありますが、早期発見と治療のために、気になる症状があればできるだけ早く専門医に相談することが重要です。うつ病の初期症状に関して気になる方は、以下の記事をご覧ください。

これってうつ病?初期症状と生活への影響、診察時期や治療方法を解説

うつ病診察時の主な検査方法について

うつ病の診断において最も重要なのは、医師による問診です。患者の症状や生活状況を詳しく聞き取ることで、うつ病の可能性を判断します。

問診に加えて、補助的な検査が行われることがあります。血液検査では、甲状腺機能低下症など、うつ病に似た症状を引き起こす身体疾患の有無を調べます。心理検査では、うつ病の重症度や性格傾向を評価することがあります。

また、一部の医療機関では、光トポグラフィー検査が行われることがあります。この検査では、近赤外線を用いて脳の血流量を測定し、うつ病に特徴的な脳の活動パターンを調べます。ただし、光トポグラフィー検査はまだ研究段階にあり、一般的に行われている検査ではありません。

うつ病の診察時に医師に話すべきことは?

うつ病の診察時には、自分の症状や気持ちを医師に正直に伝えることが大切です。

伝えるべき内容としては、感じている症状(抑うつ気分、疲れやすさ、集中力の低下など)や症状が始まった時期と持続期間、症状の変化(良くなったり悪くなったりする場合)、生活の中でのストレス要因、家族歴(うつ病の家族歴がある場合)、既往歴(過去の病気や治療歴)、服用中の薬がある場合はその情報などがあります。

これらの情報を医師に正確に伝えることで、適切な診断と治療方針の決定につながります。

より具体的な伝え方について知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。

うつ病診察時の症状の伝え方・ポイントを解説

うつ病の診断書について

うつ病と診断された場合、休職や障害年金の申請に必要な診断書の発行を求められることがあります。診断書には、病名や症状、治療方針、休職の必要性などが記載されます。

診断書の発行は、主治医に相談して行います。発行までには、1〜2週間程度かかることが一般的です。診断書の有効期限は、通常3〜6ヶ月です。長期の休職が必要な場合は、定期的に診断書の更新が必要になります。

以下の記事では診断書のもらい方や注意点、診断書がもらえない理由といったより詳細な内容を解説しています。

うつ病診察の流れや診断書のもらい方・費用や注意点を解説

診断後の治療方針

うつ病と診断された後は、医師と相談しながら治療方針を決定します。治療の中心となるのは主に薬物療法と精神療法です。

薬物療法では、抗うつ薬を用いて脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、うつ病の症状を改善します。抗うつ薬の種類は多岐にわたり、患者の症状や体質に合わせて選択されます。

精神療法では、認知行動療法などが用いられます。認知行動療法は、ネガティブな思考パターンを修正することで、気分の改善を図る手法です。また、対人関係がストレスになっている場合は、コミュニケーション能力の向上を目指します。

また、休養も治療の重要な要素です。ストレスから離れ、心身を休めることが治療の第一歩となります。

うつ病と診断された後の過ごし方

うつ病と診断された後は、治療を受けながら、日常生活を送ることになります。回復のためには、以下のようなことを心がけることが大切です。

規則正しい生活リズムを保つことを心がけましょう。特に、十分な睡眠をとることが重要です。また、バランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を取り入れることも大切です。

ストレス管理も重要です。ストレスの原因を特定し、できる範囲でストレスを減らすように心がけましょう。リラクゼーション技法を取り入れるのも良いでしょう。

また、周囲の人に自分の状態を伝え、サポートを求めることも大切です。一人で抱え込まずに、家族や友人、医療従事者に相談しましょう。

無理をせず、自分のペースで回復に向かうことが重要です。症状の改善には時間がかかるため、焦らずに自分と向き合いましょう。

よくある質問(FAQ)

  • Q. 診察にかかる時間はどのくらいですか?
    A. 初診の場合、30分から1時間程度です。再診の場合は、15分から30分程度です。
  • Q. 家族の同伴は必要ですか?
    A. 必須ではありませんが、家族の同伴があると、患者の状態をより詳しく把握することができます。患者の同意が得られる場合は、家族の同伴をお勧めします。
  • Q. 診断書はすぐに発行してもらえますか?
    A. 診断書の発行には、1〜2週間程度かかることが一般的です。ただし、緊急を要する場合は、医師と相談してください。
  • Q. うつ病の場合、どの診療科を受診したらよいですか?
    A. うつ病の診療は、主に心療内科や精神科で行われます。うつ病の診療に特化したクリニックもあります。症状が気になる方は、これらの診療科への受診をお勧めします。

うつ病でお悩みの方へ

うつ病は、適切な診断と治療を受けることで、改善が期待できる病気です。うつ病の症状が続く場合は、早期に専門医の診察を受けることが大切です。

当クリニックでは、経験豊富な医師が、患者一人ひとりに合わせたきめ細やかな診察を行っています。プライバシーに配慮した環境で、患者の話に耳を傾け、信頼関係を築くことを大切にしています。また、診断から治療まで一貫したサポートを提供しています。

うつ病でお悩みの方、診察をお考えの方は、ぜひ一度当クリニックにご相談ください。私たちは、患者の回復を全力でサポートいたします。

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