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適応障害からの復職が怖い・気まずいと感じる理由と安心して戻るための対処法

適応障害からの復職を怖い・不安と思う人
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適応障害で休職を経験された方にとって、復職への道のりは決して簡単なものではありません。
「職場に戻るのが怖い」「同僚に会うのが気まずい」といった不安を抱えながら、復職のタイミングを迷っている方も多いのではないでしょうか。

このような心配や恐怖心は、適応障害から回復していく中でごく自然に起こる反応です。休職中に十分な治療を受け、症状が改善されても、いざ職場復帰となると新たな不安が生まれるものです。

本記事では、復職が怖いと感じる理由とその背景を整理し、安心して職場に戻るための具体的な対処法をお伝えします。復職に向けた準備を整え、長期的に安定して働き続けるためのヒントもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

復職によくある3つの不安とその背景

復職前に多くの人が抱える不安の要因

復職を前に抱える不安は、ある程度共通したパターンがあります。全体像を把握しておくと、自分の状況を客観的に整理しやすくなり、対処法を考える手がかりにもなります。

よくある不安

不安の種類 背景・要因 主な影響
出社初日の緊張や不眠 職場への再適応への不安、生活リズムの乱れ 睡眠不足、体調不良、集中力低下
「迷惑をかけた」という罪悪感 休職中に業務を他者に依頼した負い目 プレッシャー増大、過度な自己要求
再休職してしまう恐怖 一度の失敗体験、完璧主義的な思考 復職への躊躇、強い不安感

出社初日の緊張や不眠

復職が近づくと「久しぶりに職場に行く」という状況そのものがストレスになり、緊張から眠れなくなることがあります。前夜には「同僚とどう接すればよいのか」「業務に追いつけるだろうか」といった不安が頭を巡り、不眠が復職初日の体調悪化を招く悪循環に陥ることもあります。

また、長期休職で生活リズムが崩れていると、早起きや通勤の負担が身体的な疲労感を強め、復職初期の不安定さに拍車をかけます。

「また迷惑をかけるのでは」という罪悪感

休職中に同僚や上司へ負担をかけたという思いは、多くの方が抱くものです。この罪悪感が「今度こそは完璧にこなさなければ」というプレッシャーとなり、かえって復職への不安を増幅させる場合があります。

給与保障や職場からの配慮への感謝が「恩返しをしなければ」という強い責任感に変わり、自分自身へ過度な期待をかけてしまうことも、再発リスクにつながります。

休職による罪悪感への対処法については以下で詳しく解説しています、併せてご覧ください。

復職後に再休職してしまうのではという恐怖

「もしまた休職したら職場に居場所がなくなるのでは?」という恐怖も強い不安要素です。実際に再休職に至るケースは存在するため、この心配は現実味を帯びています。

ただし、適切な準備や支援があれば安定した復職は可能です。過剰に恐れることがかえって復帰を難しくするため、恐怖の背景にある「失敗は許されない」という完璧主義的思考や、周囲の期待に応えようとするプレッシャーを和らげていく視点が重要です。

再休職に関する詳しい情報についても以下で解説しています。こちらも参考にしてください。

休職から復職までの流れ

適応障害における休職から復職までの流れ

適応障害からの復職は、以下のようにいくつかの段階を踏みながら進めていくのが一般的です。

  • 医師の診断を受け、復職可能かどうかを判断
  • 職場と面談し、復職条件やプランを作成
  • リワークや短時間勤務などを経て段階的に復職

全体像を把握しておくことで、次に何をすればよいのか見通しが立ち、不安を軽減する助けになります。

医師の診断と復職可能の判断

復職の第一歩は、主治医による診断です。症状の改善状況や服薬の有無、業務への適応力などを総合的に評価し、復職が可能かどうかを判断します。

この際、患者本人の気持ちや不安も大切な材料です。「まだ不安が強い」「もう少し休みたい」と率直に伝えることで、最適な復職タイミングを見極めやすくなります。

職場との面談・復職プラン作成

医師から復職の許可が出たら、次は職場との面談です。人事や上司と、業務内容や負担の調整、必要な配慮について話し合います。

残業の制限や定期的な面談、同僚への説明方法などを事前に確認することで、復職初日を安心して迎えることができます。

リワークやリハビリ出勤など段階的復職

多くの場合、いきなりフルタイムでの復職ではなく、段階的な復職プロセスが採用されます。リワークプログラムへの参加や、短時間勤務から始めるリハビリ出勤などの方法があります。

リワークプログラムは、医療機関などが提供する復職準備プログラムです。模擬的な職場環境で作業訓練を行い、集中力や持続力の回復を図ります。また同じような経験を持つ他の参加者との交流を通じて復職への不安を共有し、相互に支え合う関係を築くことも可能です。

リハビリ出勤では、最初は週2〜3日、1日4〜6時間程度の短時間勤務から開始し、体調や適応状況を見ながら徐々に勤務時間や日数を増やしていきます。

この段階的なアプローチにより、心身への負担を最小限に抑えながら、職場環境への再適応を図ることができるのです。

復職の恐怖や気まずさを改善するための方法

復職の恐怖や気まずさを改善するための方法

復職に伴う不安や気まずさは多くの人が共通して感じるものです。具体的な方法を実践することで、安心して職場に戻れるようになるでしょう。

改善ポイント

  • 上司や同僚とのコミュニケーションを事前に整理
  • 業務量を一度に戻さず段階的に調整
  • 睡眠・運動・ストレス対策によるセルフケア

上司や同僚にどう伝えるかを事前に整理する

復職時の同僚や上司とのコミュニケーションについて、事前に具体的な内容を整理しておくことが重要です。休職理由の説明方法、感謝の気持ちの伝え方、復職後の業務に対する意気込みなどを、あらかじめ考えておきましょう。

適応障害とはっきり伝える必要はなく、「体調を崩して休養していた」「医師の診断により復職可能となった」といった簡潔な説明で十分です。休職中にサポートを受けたことへの感謝を伝える準備をしておくと、復職初日の心理的負担を軽くできます。

挨拶回りや業務開始時のやり取りをシミュレーションしておくと、緊張で言葉が出にくくなる場面でも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。

無理せず業務量を調整する

復職後すぐに以前と同じペースで働こうとすると、心身に大きな負担がかかります。焦りから「早く取り戻さなければ」と思う気持ちが強くなると、かえって症状の悪化を招きかねません。

復職直後は負担の軽い業務から始め、徐々に複雑な仕事や責任のある業務に移行していくことが望ましいでしょう。上司との定期的な面談で、自分の体調や業務量について率直に話し合うことで、無理のない働き方を実現できます。

また残業や休日出勤を控えて生活リズムを安定させることも、再発を防ぐためには欠かせません。

再休職を防ぐためのセルフケア

安定した復職を続けるには、日常生活の中でセルフケアを徹底することが重要です。特に睡眠は体調を左右する大きな要素であり、毎日同じ時間に就寝・起床する規則正しい生活を意識することが大切です。

運動も無理のない範囲で取り入れるとよいでしょう。ウォーキングやストレッチなど軽めの運動は、ストレス解消と気分の安定に役立ちます。

趣味やリラクゼーションなど仕事以外の時間を充実させることで、精神的なバランスも取りやすくなります。

こうした日常的なセルフケアの積み重ねが、再休職を防ぎ、安心して働き続ける基盤となります。

同じ職場や部署に戻りたくない時の選択肢

同じ職場に戻れない場合の転職や異動の選択肢

適応障害の原因が特定の職場環境や人間関係にある場合、同じ環境に戻ることへ抵抗を抱くのは自然なことです。そうしたときはこういった選択肢があるでしょう。

  • 部署異動を希望する
  • 環境が合わない場合は転職を検討する
  • 専門家と相談しながら長期的な働き方を考える

部署異動を希望する

もとの部署に復帰することが難しいと感じる場合には、異動を希望することも考えられます。異なる業務や人間関係の環境で新たなスタートを切ることで、適応障害の再発リスクを軽減できる可能性があります。

人事や上司に対しては、医学的な観点から環境の変更が必要であることを説明すると説得力が増します。主治医の意見書や診断書を提出すれば、異動の妥当性を客観的に示すことができるでしょう。

新しい部署にも新たな適応が必要になるため、直後は特に慎重な体調管理が求められます。異動先の仕事内容や人間関係についても事前に十分に情報を集めて判断することが大切です。

環境が合わない場合は転職も選択肢に入れる

職場全体の労働環境や企業文化が原因となっている場合は、転職を検討することもあるでしょう。長時間労働が常態化している職場や、パワーハラスメントが横行する環境では、改善が難しいことも少なくありません。

転職を考える際にはまず症状が安定していることが前提です。転職活動自体がストレスになり得るため、主治医と相談しながら慎重に進めることが重要です。

また候補先の労働環境や企業文化を十分チェックし、同じ問題が再発するリスクを避ける必要があります。面接時に働き方や職場環境について率直に質問し、体調に配慮してもらえるかどうかを確認することも欠かせません。

医師や専門家と相談しながら長期的な働き方を考える

復職や転職といった大きな決断は、専門家と相談しながら進めることが望ましいです。医師、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントといった専門家の意見を取り入れることで、客観的かつ現実的な判断が可能になります。

特に再発予防の観点からは、短期的な復職だけでなく、長期的なキャリアプランを見据えることが大切です。自分の体調や価値観、ライフスタイルを考慮した働き方を見つけるべきです。

就労支援機関や障害者雇用制度を活用することで、安定した就労環境を確保する道もあるでしょう。

まとめ|復職の不安を軽減し安心して働き続けるために

適応障害からの復職不安を軽減するまとめ

適応障害からの復職に不安や気まずさを感じるのは、決して特別なことではありません。大切なのは、一人で抱え込まず、医師や専門家と相談しながら無理のない形で準備を進めることです。

職場との十分な話し合いやセルフケアを続けることで、安定した復職につなげることができます。

当院では、診療だけでなくリワークプログラムも実施しており、復職に向けた段階的な準備をサポートしています。復職はゴールではなく新しいスタートです。不安を感じた時は早めにご相談ください。

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