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うつ病診察時の症状の伝え方・ポイントを解説

うつ病のせいで心の不調を感じながらも、どのように医師に伝えればいいか分からないという不安を抱える方はたくさんいます。

「自分の気持ちを上手く説明できるだろうか」「医師に理解してもらえるだろうか」そんな思いで診察をためらっている方も多いのではないかと思います。

うつ病の診察を受ける際、医師に症状や生活状況を的確に伝えることは非常に重要です。適切な情報を医師に提供することで、正確な診断と最適な治療方針を得ることができます。

そこで本記事では、うつ病の診察に向けての準備と心構え、医師に伝えるべき情報や伝え方について詳しく解説します。

目次

うつ病の症状を整理して診察の準備を

うつ病の診察を受ける前の準備としてまず、うつ病の症状を整理することから始めましょう。気分の落ち込み、興味の喪失、睡眠の問題、食欲の変化、疲労感などの症状について、いつから、どの程度の頻度で、日常生活にどのような影響を与えているかを具体的に記録しておくと良いでしょう。

例えば、「2ヶ月前から毎日気分が落ち込み、仕事に集中できない」「1ヶ月前から不眠が続き、朝起きるのが辛い」といった具合に、時系列に沿って症状の変化を整理します。この作業は、問診票の記入にも役立ちます。

うつ病の症状は時間帯によって変動することがあります。朝方に症状が悪化する場合や、夕方から夜にかけて気分が落ち込む場合など、症状の変動パターンを記録しておくと、医師に伝えやすくなります。症状の変化を記録するために、日記やメモアプリを活用するのも良いでしょう。

診察の際には、問診票の記入が求められることがあります。問診票には、症状や生活状況、家族歴、既往歴などを記入する欄があります。事前に情報を整理しておけば、スムーズに記入することができます。また、自分の症状を正確に伝えるために、メモを持参するのもおすすめです。

診察時に伝えるべきうつ病症状と生活状況の説明

うつ病診察時には、うつ病の症状だけでなく、生活状況についても詳しく伝えることが重要です。症状の具体的な内容、程度、頻度、日常生活への影響を説明しましょう。例えば、「朝起きたときから夜寝るまで常に気分が落ち込んでいて、何をしても楽しいと感じられない」といった具体的な表現を心がけます。

生活状況については、仕事や学業、家庭生活などにおいて、うつ病の症状がどのような影響を与えているかを具体的に説明します。「仕事の能率が落ちて、締め切りに間に合わないことが増えた」「家事が手につかず、部屋の掃除ができていない」といった例を挙げることで、医師はあなたの状況をより正確に理解できます。

さらに、以下のような情報も重要です:

1. 生活環境:ストレスの要因となるような環境の変化や、サポートしてくれる家族や友人の存在など。

2. 家族歴:家族にうつ病や他の精神疾患の既往がある場合は、それについても伝えましょう。

3. 既往歴:過去にうつ病や他の精神疾患の診断を受けたことがあるか、現在治療中の病気はないか、定期的に服用している薬はないかなど。

4. 現在の生活習慣:睡眠時間、食事の回数や内容、運動の頻度、アルコールやタバコの摂取量など。

これらの情報を整理して伝えることで、医師はあなたの状況を総合的に理解し、適切な診断と治療方針を立てることができます。診察前に、これらの情報をメモにまとめておくと、診察時に漏れなく伝えることができるでしょう。

精神科でのうつ病診察の一般的な流れ

うつ病の診察を受ける際、初めての診察では何が行われるのかを知っておくことで、不安を軽減することができます。以下は、精神科でのうつ病診察の流れです。

1. 受付と問診票の記入  
初めて精神科を訪れる際、まずは受付で基本的な情報を伝え、問診票を記入します。この問診票には、現在の症状や既往歴、家族歴、生活習慣などを記入します。これにより、医師が診察に必要な情報を把握することができます。

2. 初回カウンセリング  
診察前に、看護師やカウンセラーが簡単なカウンセリングを行うことがあります。ここでは、問診票の内容を基に、現在の状態や診察に対する不安などを確認し、診察がスムーズに進むようサポートします。

3. 医師による問診  
次に、医師による問診が行われます。ここでは、症状の経過や生活の状況、過去の病歴などについて詳しく聞かれます。医師は患者の話を丁寧に聞きながら、うつ病の診断に必要な情報を集めます。この過程で、患者が感じている症状や心配事を率直に伝えることが重要です。

4. 心理検査や評価  
必要に応じて、心理検査や評価が行われることがあります。例えば、質問紙による心理テストや簡単な記憶や認知機能のテストが実施されることがあります。これにより、うつ病の重症度や関連する精神症状をより詳細に把握できます。

5. 診断と治療方針の説明  
問診と心理検査の結果を踏まえて、医師はうつ病の診断を行い、今後の治療方針について説明します。ここでは、薬物療法やカウンセリングの提案がされることが多く、患者の意見や不安も考慮しながら治療プランが決定されます。初回の診察では治療が開始される場合もありますが、診断のために追加の検査が必要なこともあります。

6. フォローアップの計画  
最後に、次回の診察やフォローアップの計画を立てます。定期的な通院が必要な場合、スケジュールが決まり、治療の進行状況を確認しながら適宜治療内容を調整していきます。また、何か不安や疑問があれば、このタイミングで医師に相談することが推奨されます。

この流れを理解しておくことで、精神科での診察に対する不安を軽減し、より安心して受診できるようになります。

診察後の過ごし方と治療について

うつ病の診察を受けた後は、医師の指示に従って治療を進めていくことが大切です。多くの場合、抗うつ薬の服用と定期的な通院が必要になります。

抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、うつ病の症状を改善する効果があります。ただし、効果が現れるまでに2〜4週間程度かかることがあるため、根気強く服用を続ける必要があります。また、抗うつ薬の副作用として、口の渇きや便秘、めまいなどが現れることがあります。副作用が強い場合は、医師に相談して薬の種類や量を調整してもらいましょう。

うつ病の治療では、薬物療法だけでなく、カウンセリングや認知行動療法などの心理療法を組み合わせることで、効果的な治療が期待できます。特に、認知行動療法は、ネガティブな思考パターンを変えることで、うつ病の症状を改善する効果があるとされています。

また、日常生活でできるセルフケアも大切です。まずはしっかりと休めるようになること。うつの症状として、「なにかしないといけない」という焦り(焦燥感)がありますが、その中でも活動を減らし、十分な休養を取ることが治療の第一歩となります。

徐々に気分や体調が回復してきたら、規則正しい生活リズムを心がけ、バランスの取れた食事を摂ること、適度な運動をすることなどが、うつ病の回復に役立ちます。趣味や興味のあることに取り組むことで、気分転換を図るのも良いでしょう。

通院の頻度は、症状の程度や回復の度合いによって異なります。初診の際は、2週間に1回程度の通院が求められることが多いですが、症状が安定してくれば、月1回程度の通院に切り替えることができます。ただし、急に通院をやめると症状が悪化するリスクがあるため、医師と相談しながら通院間隔を調整していくことが大切です。

うつ病に関する不安がある方はいつでもご相談ください

うつ病は、適切な治療を受けることで必ず回復することができる病気です。しかし、うつ病特有の思考のゆがみから、「自分はダメな人間だ」「治療を受けても良くならない」といった否定的な考えにとらわれてしまうことがあります。

そのような時は、一人で抱え込まずに、周囲の人に相談することが大切です。家族や友人、職場の上司や同僚など、信頼できる人に相談し、サポートを求めましょう。周囲の人に理解してもらうことで、孤独感が和らぎ、回復への意欲が湧いてくるでしょう。

うつ病や不安を感じている方は、お気軽に専門機関にご相談ください。病院機関のほか各地の保健所や精神保健福祉センター、民間の相談機関では、うつ病に関する相談を受け付けています。専門のスタッフが、あなたの状況に応じた適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

うつ病は、決して恥ずかしい病気ではありません。適切な治療を受けることで、必ず回復することができます。うつ病の症状に悩んでいる方は、一人で抱え込まずに、専門家に相談することをおすすめします。周囲の人々や専門機関があなたの回復をサポートしています。あきらめずに、一緒に乗り越えていきましょう。

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